韓国の荒縄男根形

見~っけ!
韓国の荒縄グルグル男根形
形態  :縄を巻きつけた男根形
住所  :海神堂公園

 中国の長春で、高さ9mの荒縄グルグル男根形「空の柱」とご対面したあと、すぐさま韓国の東海岸にある『海神堂公園』を訪ねてみて…、いや~、腰を抜かさんばかりに驚きました。

 こちらの施設のひとつ、性神博物館にも韓国の性神として荒縄グルグル男根形が飾ってあったんですね。(『海神堂公園』についてはいずれ報告します)

 ちょいと違うのは、てっぺんに木製の鳥(鴨)が置かれていることです。おそらく「空の柱」が南下するうちに、「鳥」が居座るようになったんでしょう。

 韓国では頂上に鳥をあしらった柱(木・石)をソッテと呼んでいます。

 それじゃ、この性器信仰は日本へもやって来たのでしょうか? 『渡来の祭り 渡来の芸能』(前田憲二・岩波書店)が、ソッテと諏訪神社の「御柱」の深からぬ関係を裏付けてくれます。

 御柱のご神木を決定するとき、宮司はご神木に薙鎌(なぎがま)を打ち付けるそうです。その薙鎌は「鉄でできた薄い板状の鳥形で…、眼とクチバシがあり、背には小鳥の羽のようなキザキザが入っている」そうで、「これは韓国の鳥竿(ソッテ)と同じ役割を果たしているのでは…」と結んでいます。

 中国の「空の柱」、韓国式鳥居のソッテ、日本の諏訪神社の御柱。それぞれの点が、線になったような気がします。さらに、イザナギとイザナミが回って子づくりに励んだ「天の御柱」ともつながります。(只野栄一)


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